「保育園でずっと持っているくらい好きな絵本なら、買ってあげよう。」
以前の私は、絵本選びでは「年齢に合っているか」をかなり重視していました。
ただ、実際に子どもと暮らしていると、対象年齢や内容理解だけでは説明できない“なぜか強く惹かれる1冊”があると感じます。
今では、2歳後半の長女が保育園で1か月近くハマっていたと聞いて購入したこの絵本を、家でもかなりの頻度で持ってくるようになりました。
この記事では、2026年4月に購入した『いってらっしゃーい いってきまーす』について、2歳後半の娘の反応を中心に、魅力と少し気になった点を正直にレビューします。
この記事は、我が家の絵本レビューシリーズの1冊として、絵本の内容理解だけでなく、「子どもがなぜか好きになる本」という視点でも参考になればうれしいです。
『いってらっしゃーい いってきまーす』の基本情報

商品概要
- タイトル:いってらっしゃーい いってきまーす
- 作:神沢 利子
- 絵:林 明子
- 出版社:福音館書店
- シリーズ:こどものとも絵本
- 価格:1,320円(税込)
- ページ数:32ページ
- サイズ:20×27cm
- 初版年月日:1985年4月1日
- ISBN:978-4-8340-0182-2
- テーマ:入園入学/家族
- 読んであげるなら:3才から
- 自分で読むなら:小学低学年から
どんな絵本か
主人公のなおちゃんが、朝にお父さんと自転車で保育園へ行き、保育園で友だちと遊び、お昼ご飯を食べ、お昼寝をして、夕方にお母さんがお迎えに来てくれるまでの1日を描いた絵本です。
帰り道の買い物や、町の人とのやりとりまで丁寧に描かれていて、子どもの視線で日常があたたかく切り取られています。
購入したきっかけ
購入したのは2026年4月です。
きっかけは、保育園にこの絵本があり、長女がどうしても欲しいとねだったことでした。
さらに先生に聞くと、1か月近くこの本にハマっていて、保育園でもずっと持っていたり、読んでとお願いしたりしていたとのこと。
そこまで好きなら家でも読めるようにしてあげたいと思い、購入しました。
親が選んだというより、今回はかなり珍しく娘の熱量が先にあった絵本です。
こんな人におすすめ
この絵本がおすすめな人
- 保育園や幼稚園が舞台の絵本を探している人
- 子どもの日常に近い場面が出てくる絵本を選びたい人
- 林明子さんの絵が好きな人
- ストーリー理解だけでなく、絵や雰囲気で好きになる絵本を探している人
2026年4月に購入して、約3か月読んで感じたこと
使用期間と頻度
購入から約3か月経過した今でも、長女はこの絵本を結構な頻度で持ってきます。
一時的にハマって終わるタイプではなく、思い出したように何度も読みたがるので、娘の中ではかなりお気に入りの1冊なのだと思います。
保育園で長くハマっていたという前情報がありましたが、家でも同じように好きだったので、「園だけでのマイブーム」ではなかったのだと分かりました。
Before / Afterで見る変化
Before
- 保育園でこの絵本をずっと持っていた
- 先生に「読んで」とお願いするほど好きだった
- ただ、親としては“なぜそこまで好きなのか”は正直よく分からなかった
After
- 家でもかなりの頻度で持ってくる
- 物語を完全に理解している感じではない
- それでも、絵や空気感に強く惹かれている様子がある
この絵本の面白いところは、親から見ると「ストーリー理解が先に来る本」に見えるのに、子どもは必ずしもそこを入口にしていないことです。
我が家の長女も、内容をしっかり追っているというより、絵そのものや場面の空気感が好きなのではないかと感じています。
読んでみて感じた『いってらっしゃーい いってきまーす』の良かったところ
1. 子どもの日常に近いので、保育園児には親しみやすい
この絵本は、保育園に行って、遊んで、ご飯を食べて、お昼寝をして、お迎えで帰るという流れが描かれています。
日常そのものが舞台なので、派手な仕掛けがなくても、保育園に通っている子には親しみやすい内容です。
特に、毎日通園している子にとっては、「なおちゃんの1日」が自分の生活と重なりやすいのだと思います。
絵本ナビの紹介でも、子どもの視線で丁寧に温かく描かれている点が魅力として紹介されています。
2. 林明子さんの絵がとにかく強い
我が家では、長女はまだ内容を完全に理解している感じではありません。
それでもかなり好きなのは、やはり絵の力が大きいと感じます。
町の様子、保育園の様子、帰り道の空気感などが細かく描かれていて、見ているだけでも楽しいです。
レビューでも、場面ごとの距離感やスピード感、細かい描き込みが面白いという声があり、林明子さんの絵の魅力が強く支持されています。
3. “日常の安心感”がある
この絵本には、大きな事件や強い起伏はありません。
でも、その分だけ「毎日ってこういうものだよね」という安心感があります。
お父さんに送ってもらい、お母さんに迎えに来てもらい、町の人にあいさつをして帰る。
そうした何気ない日常が、子どもにとって安心材料になるのだと思います。
派手な反応を引き出す絵本ではなくても、繰り返し手に取りたくなる土台があるタイプの1冊だと感じました。
4. 保育園生活の導入や共感にも向いている
公式ではテーマとして「入園入学/家族」が挙げられており、読んであげるなら3才からとされています。
これから保育園に通う子、通い始めた子にとって、園での1日をイメージする助けにもなりそうです。
実際にレビューでも、「これから保育園へ通う息子へ読んであげるのにちょうどよかった」という声がありました。
気になったところ・デメリット
1. 2歳後半には、内容理解は少し早いかもしれない
我が家の長女を見ていて率直に感じたのは、2歳後半には少し早い内容かもしれないということです。
もちろん好きではあるのですが、物語の流れをしっかり理解して楽しんでいるというより、絵を見たり、本そのものを持ってきたりすることを楽しんでいる印象です。
そのため、「ストーリー理解」を最優先にするなら、もう少しシンプルな展開の絵本の方が分かりやすいかもしれません。
2. 派手なしかけや分かりやすい盛り上がりはない
この絵本の魅力は日常の丁寧な描写ですが、逆に言うと、しかけ絵本のような分かりやすい刺激はありません。
「すぐ笑う」「すぐ真似したくなる」タイプの絵本を探している場合は、最初の食いつきが弱い子もいると思います。
3. 子どもによってハマるポイントが分かれそう
我が家ではかなり好きですが、それは保育園ですでにハマっていたという背景も大きいです。
つまり、全員に同じように刺さる本というより、刺さる子にはすごく刺さる本なのかもしれません。
だからこそ、図書館や園で出会って反応が良かったなら、購入候補としてかなり良い1冊だと思います。
他の絵本と比べて感じたこと
我が家の絵本選びでは、ストーリーが分かりやすい本や、繰り返し構造が強い本はやはり反応が安定しやすいです。
一方、この本は「分かりやすい面白さ」というより、絵と空気感に惹かれて何度も見たくなるタイプでした。
その意味では、同じ絵本でも役割が違います。
テンポよく反応を引き出す絵本もあれば、静かに好きが積み上がる絵本もある。
『いってらっしゃーい いってきまーす』は、後者の代表だと感じました。
もし他の絵本レビューも探している方は、絵本シリーズもあわせてどうぞ。
こんな人には特におすすめです
おすすめできる人
- 保育園生活に親しみがある子
- 日常を描いた絵本が好きな家庭
- 林明子さんの絵が好きな親子
- 子どもが園や図書館ですでに気に入っている場合
逆に優先度が下がるかもしれない人
- 2歳前半くらいで、内容理解しやすさを最優先したい人
- しかけやテンポの良さを重視する人
- すぐに分かりやすい反応が欲しい人
総合評価
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 子どもの反応 | ★★★★★ | 保育園でも家でもかなり好きで、約3か月経っても持ってきます。 |
| 絵の魅力 | ★★★★★ | 林明子さんの絵の温かさと細かな描写が強いです。 |
| 内容の分かりやすさ | ★★★☆☆ | 2歳後半には少し早めで、内容理解はまだこれからという印象です。 |
| 日常への親しみやすさ | ★★★★★ | 保育園生活や帰り道の空気が、子どもにとって身近です。 |
| 繰り返し読みたさ | ★★★★☆ | 派手さはないですが、じわじわ好きになるタイプの1冊です。 |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 1,320円で長く読めるなら十分納得感があります。 |
総合評価:★★★★☆ (4.5/5.0)
まとめ
『いってらっしゃーい いってきまーす』の最大の価値は、子どもの日常を、子どもの目線で丁寧に温かく描いていることだと思います。
大きな事件がなくても、毎日の通園や帰り道がこんなに魅力的な世界になるのだと感じられる絵本でした。
我が家では、2歳後半の長女には内容が少し早いかなと感じつつも、それでも約3か月経った今でもかなりの頻度で持ってきます。
内容理解よりも先に、絵や雰囲気を好きになる絵本があることを、改めて実感した1冊でした。
もしお子さんが保育園生活に親しみを持ち始めていたり、園で気に入った本を家でも読みたいと言っていたりするなら、この絵本はかなり有力候補になると思います。
親子で、子どもが“なぜか何度も手に取る1冊”を大切にしていきましょう!

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