「リモートワークって本当に集中できるの?」
7年前、リモートワーク制度が導入された時、周りからよく聞かれた質問です。当時の私も半信半疑でした。しかし現在、8割をリモートワーク、2割を出社とするハイブリッドワークを実践し、2児の父として子育てと仕事を両立しながら、むしろオフィス勤務時代より高い集中力と生産性を実現しています。
コロナ前の2018年からリモートワークを開始し、試行錯誤を重ねて現在のスタイルに到達。IT コンサルタントとして、やることをやっていれば時間の使い方は自由という環境を最大限活用し、集中力と自由度を両立する独自の働き方を確立しました。
今回は、7年間の実践で身につけた「集中力を維持しながら、時間の自由度も確保する5つの切り替え術」をお伝えします。
リモートワーク7年目の現在の働き方
基本的なワークスタイル
私の現在の働き方は以下のような特徴があります:
- ハイブリッドワーク:リモート8割、出社2割
- 裁量労働制:やることをやっていれば時間の使い方は自由
- 波のある働き方:忙しい時期は長時間、余裕がある時は残業はほぼなし
- 家族との時間確保:妻はオフィス勤務、私が仕事の合間でできる家事・育児を行うことで時間を多く確保
この働き方の最大のメリットは、集中すべき時に集中し、リフレッシュすべき時にリフレッシュできることです。
こんな人におすすめ
- リモートワークで集中力が続かない
- 時間の自由度を活かしきれていない
- 子育てと仕事の両立に悩んでいる
- ハイブリッドワークを効果的に活用したい
【実践術1】朝活6時→仕事9時のリズム作り
朝の時間の使い方が1日を決める
私の1日は朝6時からスタートします。この朝活の時間が、1日の集中力とリズムを決める重要な要素です。
朝活スケジュール(6:00-9:00):
- 6:00-7:30:ブログ執筆、副業、必要な勉強
- 7:30-8:30:子どもの朝の世話、保育園への送り
- 8:30-9:00:朝活の続き、または仕事の準備
なぜ朝活が効果的なのか
朝の時間は誰にも邪魔されない貴重な集中時間です。子どもが起きる前の1時間30分は、完全に自分だけの時間として確保できます。
朝活の効果:
- 脳がクリアな状態での高い集中力
- 1日のスタートを自分でコントロールできる達成感
- 仕事開始前に既に1つの作業を完了している充実感
仕事開始前の準備ルーティン
仕事開始の9時前には、必ずメールとチャットの確認を行います。重要なものは平日・休日・時間に関係なく対応しているため、朝一番に「新たな緊急事項がない」ことを確認してから集中作業に入れます。
【実践術2】外出タスクを仕事の合間に組み込む時間術
プライベート用事の戦略的配置
リモートワークの最大のメリットの一つが、プライベートの用事を仕事の合間に済ませられることです。
外出タスクの例:
- 歯医者・美容院の予約
- 役所での手続き
- 買い物や銀行
タイミングの見極め方
外出するタイミングは以下の条件が揃った時です:
- プロジェクトが忙しくない時期
- その日に打合せが入っていない
- キリの良い作業の区切り
事前に社内スケジューラーに「離席予定」と入れておくことで、チームメンバーにも状況を共有しています。
外出がもたらす意外な効果
外出から戻った後の集中力の高さに驚くことがあります。一度仕事を離れることで、頭がリフレッシュされ、その後の作業効率が明らかに向上します。
一般的には平日にこうした用事を済ませるのは難しいですが、リモートワークなら可能。結果として、休日の時間を家族との時間として確保できています。
【実践術3】頭が疲れた時の散歩・ジムリフレッシュ法
集中力が切れた時のサインを見逃さない
集中力が切れかけている時のサインは明確です:
- 作業途中にメールやチャットが気になる
- 次の作業のことが頭をよぎり始める
- 今やるべきこと以外のことを考えてしまう
このサインを感じたら、無理に続けずにリフレッシュタイムに切り替えます。
リフレッシュ方法の使い分け
散歩の場合(15-30分):
- 軽く考えが詰まった時
- 次の作業に移る前の気分転換
- アイデアを整理したい時
ジムの場合(60-90分):
- しっかりと疲れを感じた時
- 一日の大きな区切りとして
- ストレス発散が必要な時
1日1回のリフレッシュタイム
ほぼ毎日、1回は散歩かジムでのリフレッシュを取り入れています。これにより、午後の集中力を午前中と同じレベルで維持できています。
【実践術4】家事の合間を活用した気分転換術
妻との役割分担の最適化
妻はリモートワークができない職種のため、合間でできる家事は私が担当することが多くなっています。
私が合間に担当する家事:
- 洗濯物の取り込み・たたみ
- 掃除機かけ
- 簡単な料理の下準備
- 食器洗いなど
家事を「作業の区切り」として活用
家事を単なる負担として捉えるのではなく、作業の区切りとしての気分転換として活用しています。
効果的な活用方法:
- 長時間のデスクワーク後の身体を動かす時間
- 難しい問題について考えを整理する時間
- 次の作業に向けて頭をリセットする時間
子どもとの時間の作り方
プロジェクトが忙しくない日や、自分のペースで進められる作業の日は、昼間に子どもと1時間程度遊ぶ時間を作っています。
その分の作業は子どもが寝た後にこなしますが、子どもとの時間が確保できることで、家族全体の満足度が向上しています。
【実践術5】出社日を気分転換として活用する方法
出社する判断基準
出社は義務ではなく、戦略的な選択として行っています。
出社する場面:
- 顧客との対面打合せが効果的な時
- 新しいプロジェクトの顔合わせ
- 部下とのコミュニケーションが必要な時
- 初めて組む部下との関係構築
- 同僚との飲み会(職場から行くの方が便利だから)
出社日の効果的な活用
月に3-4回程度の出社ですが、これが良い気分転換になっています。
出社日のメリット:
- 環境の変化による新鮮な気持ち
- 同僚との直接的なコミュニケーション
- オフィスでしかできない作業の集中実施
- リモートワークのありがたみを再認識
7年間の試行錯誤で学んだこと
初期の失敗:仕事中心の生活
リモートワーク開始当初、まだ子どもがいなかったこともあり、仕事ばかりの生活になってしまった時期がありました。
通勤時間がなくなった分、その時間も仕事に充てていること、帰るというタイミングが無いので、ダラダラと仕事を続けていたことで、結果的に労働時間が増加。これでは良くないと思い改善を始めました。
改善プロセス:月1回の振り返り
現在のスタイルに至るまで、月に1回程度、妻と働き方について話し合いを続けました。
話し合いの内容:
- 最近の働き方はどうか?
- 不満や改善してほしいことはあるか?
- より良い方向に向かうための提案
妻の理解もあり、大きな不満が出ることはありませんでしたが、この定期的な振り返りが現在のスタイル確立に重要な役割を果たしました。
現在の満足度と今後の展望
現在の働き方に対する満足度は非常に高いです。集中力を維持しながら、時間の自由度も確保できているからです。完全出社に会社の制度が切り替わったら転職を考えるかもしれません(笑)
また、仕事柄、忙しい時期は長時間働くこともありますが、この「波のある働き方」が私の性格に合っており、むしろやりがいを感じています。
★総合評価
評価項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
集中力維持 | ★★★★★ | 朝活とリフレッシュの組み合わせで一日中高い集中力を維持 |
時間の自由度 | ★★★★★ | 外出タスクや家事の合間活用で最大限の自由度を実現 |
ワークライフバランス | ★★★★★ | 子育てと仕事の両立、家族時間の確保が十分にできている |
継続しやすさ | ★★★★☆ | 慣れるまで時間がかかるが、一度身につけば自然に続けられる |
収入・キャリア面 | ★★★★★ | 成果主義の環境であれば問題なし、時間管理スキルも向上 |
家族の満足度 | ★★★★★ | 月1回の振り返りにより、家族全体の満足度が高い状態 |
総合評価:★★★★★(4.8/5.0)
まとめ
この働き方の最大の価値
リモートワーク7年目で実感するのは、「時間の使い方を自分でコントロールできる」ことの価値です。集中すべき時に集中し、リフレッシュすべき時にリフレッシュする。この切り替えが自然にできるようになると、生産性とライフクオリティの両方が大幅に向上します。
個人的な体験総括
特に子育てとの両立において、リモートワークの恩恵は計り知れません。昼間に子どもと過ごす時間を作れたり、平日に用事を済ませて休日を完全にプライベートに使えたり。7年前には想像できなかった豊かな働き方を実現できています。
重要なのは、一度にすべてを変えようとせず、月1回程度の振り返りを通じて少しずつ自分に合ったスタイルを見つけていくことです。
一緒にリモートワークライフをカイゼンしていきましょう!
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