「コーヒーの味なんて、正直よく分からない」
1年10ヶ月前の私は、そう正直に思っていました。毎日飲んでいたのは、スーパーで200円のサントリー ボス ホームカフェ無糖。それで十分満足していたはずなのに、なぜかデロンギの全自動コーヒーマシンに約7万円も投資してしまいました。
コンサル業務で1日10時間以上パソコンに向かう生活において、コーヒーは単なる日常の一部。しかし今振り返ると、味の違いが分からない私でも、確実に満足度が向上した理由があることに気づきました。
今回は、私の作業環境改善シリーズとして、2023年11月から1年10ヶ月使用している「デロンギ マグニフィカS ECAM22112B」の率直なレビューをお届けします。高機能な新型モデルとの比較も含めて、購入検討中の方の参考になれば幸いです。
基本情報とスペック

製品概要
- 製品名: デロンギ マグニフィカS 全自動コーヒーマシン ECAM22112B
- 発売年: 2019年9月
- 価格: 約69,800円
- 抽出タイプ: エスプレッソ、カフェ・ジャポーネ
- 豆ホッパー容量: 250g
- 水タンク容量: 1.8L
- 最大使用水圧: 15気圧
- 購入時期: 2023年11月
- 使用期間: 1年10ヶ月(2025年9月現在)
こんな人におすすめ
✅ 在宅ワークでコーヒーを頻繁に飲む方
✅ ペットボトルコーヒーからの卒業を考えている方
✅ 味にこだわりはないが満足度を上げたい方
✅ ふるさと納税でコーヒー豆を購入している方
購入の決め手と以前のコーヒー生活
購入動機:日々の満足度向上への投資
私のコーヒー習慣は至ってシンプルでした:
以前の生活パターン:
- 平日: サントリー ボス ホームカフェ無糖 2L(200円)を飲用
- たまに: スタバやタリーズなどのカフェ利用
- インスタントコーヒーも併用
「コーヒーメーカーなんて贅沢品」と思っていましたが、在宅ワークが定着し、日々の満足度を上げるための投資として検討を始めました。
なぜマグニフィカS ECAM22112Bを選んだのか
選択の決め手3つ:
- エントリーモデルとしての価格帯: 約6万円で全自動が体験できる
- シンプルな機能: ブラックコーヒーしか飲まないので複雑な機能は不要
- コンパクトなサイズ: キッチンを圧迫しない
1年10ヶ月使用した詳細評価
使用環境・頻度
- 平日: 1日2-3杯
- 休日: 飲まない日も多い(気分次第)
- 家族使用: 妻が週1回程度使用
- 年間推定: 約500-600杯
- 主な使用時間: 朝7時、昼13時、夕方16時
満足している点
1. 朝の香りによる気分向上
最も予想外だった効果
豆を挽く音と香りで、朝の作業開始モードに自然と切り替わります。これは味が分からない私でも確実に実感できる変化でした。
- コーヒーを淹れる5分間が「朝のルーティン」として定着
- 香りによるリラックス効果で作業への集中力が向上
- 「今日も頑張ろう」という気持ちの切り替えが明確に
2. 出来立ての満足感
「雰囲気」かもしれないが、確実にある充実感
正直に白状すると、味の違いは明確に説明できません。しかし、豆から挽いて出来立てのコーヒーを飲んでいるという事実だけで、なぜか満足度が上がります。雰囲気に流されている可能性は大いにありますが、これも購入して良かったと思える価値だったと思います(笑)
3. ブリタ浄水器との相性
コーヒーを作る際の水は、以前紹介したブリタ浄水器を使用しています。浄水器導入後、コーヒーの味がさらに向上したように感じます(これも雰囲気かもしれませんが)。
気になる点・デメリット
1. 毎日のメンテナンスが面倒
最大のストレス要因
毎日のコーヒー出がらし(抽出カス)の掃除が思った以上に面倒です。
- 抽出カスを捨て、トレイを洗浄する作業が毎日必要
- 忙しい朝に時間を取られることがある
- サボると嫌な臭いが発生するリスク
2. ランニングコストの増加
後述する詳細分析でも触れますが、1杯あたりのコストは実は上昇しています。
コスト分析:正直な数字比較
1杯あたりのコスト詳細計算
【以前】サントリー ボス ホームカフェ無糖
- 価格: 2L 200円
- 1杯(200ml)あたり: 約20円
【現在】ふるさと納税コーヒー豆
- 寄付額: 600g 8,000円(平均)
- 還元率: 30%(総務省規定上限)
- 実質市場価格: 2,400円
- 1gあたり: 約4円
- 使用量: 13g/杯(標準設定)
- 1杯あたり: 約52円(豆代のみ)
コスト比較結果
52円 ÷ 20円 = 2.6倍のコスト増
月間・年間のコスト差額
- 月間使用: 約55杯(平日2-3杯 × 22日)
- 月額差額: (52円 – 20円) × 55杯 = 約1,760円
- 年間差額: 約21,000円 + 初期投資70,000円
つまり、年間約2万円のコスト増となっていますが、とても満足しているのが現実です。
高機能モデル(ECAM22062B)との比較検討
2024年11月発売の新型モデルとの違い
項目 | ECAM22112B(基本モデル) | ECAM22062B(高機能モデル) |
---|---|---|
発売年 | 2019年 | 2024年 |
価格 | 約69,800円 | 約89,800円 |
ミルク泡立て | 手動フロッサー | ラテクレマホット(自動) |
操作方式 | 物理ボタン + ダイヤル | タッチパネル + 自動 |
メニュー | 基本的な3種類 | カプチーノ等自動対応 |
なぜ基本モデルで十分だったか
ブラックコーヒー専用なら高機能は不要
私の使用パターンを振り返ると:
- ミルク系メニューは一切使用しない
- 自動泡立て機能に魅力を感じない
- シンプルな操作で十分
結論: ブラック専用なら基本モデルのECAM22112Bで満足できます。
★総合評価
評価項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
味・満足度 | ★★★★★ | 味音痴でも確実に感じる満足感向上。朝の香りは予想以上の効果 |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 2.6倍のコスト増だが、満足度向上で相殺。月1,760円の価値判断次第 |
使いやすさ | ★★★★★ | 操作は簡単。豆・水の補充頻度も適度。ブラック専用なら最適 |
メンテナンス | ★★★☆☆ | 毎日の出がらし掃除は確実に手間。これが最大のマイナス点 |
デザイン・設置性 | ★★★★☆ | コンパクトでデスク環境を圧迫しない。シンプルなデザインも好印象 |
耐久性 | ★★★★★ | 1年10ヶ月でトラブルなし。頑丈な作りで安心感あり |
総合評価: ★★★★☆(4.2/5.0)
コストは上がったものの、朝の香りと出来立ての満足感は確実に生活の質を向上させています。味の違いが分からなくても、「雰囲気による満足度向上」は十分に価値ある投資でした。
高機能モデルを選ぶべき人・基本モデルで十分な人
高機能モデル(ECAM22062B)を選ぶべき人
✅ カプチーノ・ラテを頻繁に作る方
✅ 自動ミルク泡立て機能に価値を感じる方
✅ 最新の機能・操作性を重視する方
✅ +2万円の価格差を許容できる方
基本モデル(ECAM22112B)で十分な人
✅ ブラックコーヒー専用の方
✅ シンプルな操作を好む方
✅ コストパフォーマンスを重視する方
✅ 味の違いに敏感でない方
まとめ
デロンギ マグニフィカSの最大の価値
この製品の最大の価値は、「味の違いが分からなくても確実に得られる満足度向上」です。朝の香り、出来立ての充実感、そして「ちゃんとしたコーヒーを飲んでいる」という心理的満足感は、数値では測れない価値を提供してくれます。
1年10ヶ月使用の個人的総括
月1,760円のコスト増は確実に発生しました。しかし、朝の作業開始時の気分向上、ブリタ浄水器との相乗効果、そして何より「日常の小さな贅沢感」は、投資コスト以上の価値を感じています。メンテナンスの手間はありますが、在宅ワークの定着とともに生活に欠かせない存在になりました。
強くおすすめする方:
- 在宅ワークでコーヒーを頻繁に飲む方
- ペットボトルコーヒーから卒業したい方
- 味にこだわりはないが満足度を上げたい方
- ブラックコーヒー専用で十分な方
購入タイミング: 高機能モデルにミルク系機能の魅力を感じないなら、価格の安い基本モデルECAM22112Bは今でも十分におすすめできる選択肢です。
一緒に、味音痴でも楽しめるコーヒーライフを始めてみましょう!
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