顧客体験設計を自分の時間管理に応用したら1日が劇的に変わった話

CX・マーケティング
顧客体験設計を自分の時間管理に応用したら1日が劇的に変わった話

「今日も1日忙しかったな…」

そう思いながらベッドに入る日々。でも、振り返ってみると「何に忙しかったのか?」が思い出せない。

ITコンサルとしてリモートワークで働きながら、2人の子どもを育てる共働き生活。毎日が時間との戦いです。

そんな時、ふと思いました。「顧客体験を設計する時と同じように、自分の1日を設計したらどうなるんだろう?」

仕事では、顧客の行動や感情を可視化して「良い体験」を設計しています。この考え方を自分の時間管理に応用してみたら、同じ24時間なのに「体験の質」が全く変わりました。

この記事では、CX(カスタマーエクスペリエンス=顧客体験)の手法を活用した時間管理術を、2ヶ月間の実践結果とともにご紹介します。

CX(顧客体験設計)とは?基本を簡単に解説

CXの仕事では、「顧客がどんな体験をしているか?」を可視化します。

例えば、ECサイトの改善なら:

  • 顧客はどのページで迷っているか?(ペインポイント=ストレスを感じる瞬間)
  • どの瞬間に満足しているか?(ハッピーポイント=充実感を感じる瞬間)
  • スムーズに購入まで辿り着けているか?(体験の流れ

これを分析して、より良い体験を「設計」します。

CXの基本要素

要素内容
行動の可視化顧客が何をしているかを時系列で整理
感情の把握各行動で顧客がどう感じているかを分析
ペインポイントの特定ストレス・不満を感じる瞬間を明確化
ハッピーポイントの創出満足・充実感を感じる瞬間を意図的に設計
体験の最適化全体の流れをスムーズにする

この考え方、自分の1日にも使えるのでは?

実践:自分の1日を「体験設計」してみた

【ステップ1】現状の可視化:私の「なんとなく忙しい1日」

まず、自分の1日を「顧客(=自分)の体験」として可視化してみました。

CXの手法では、「行動」「感情」「ペインポイント」を時系列で整理します。自分の1日でも同じことをやってみると…

色々な発見がありました。

改善前のとある1日(リモートワーク)

時間帯行動感情ペインポイント
5:00-6:00起床・朝活(勉強・ブログ執筆)次の子供の準備が気になるもう少し集中したい
6:00-7:00子どもの準備焦り、イライラ時間がない、子どもが言うこと聞かない
7:00-8:00保育園送り慌ただしいバタバタして余裕がない
8:00-9:00始業準備・メール確認なんとなく開始メールが溜まっていて憂鬱
9:00-12:00午前の仕事集中できる時もある突発的な会議で中断される
12:00-13:00昼食なんとなくPCの前で仕事のことを考えながら食べる時間がもったいない気がする
13:00-18:00午後の仕事疲れてくる会議が多い、集中力が切れる
18:00-19:00保育園お迎えホッとする疲れている
19:00-21:00夕食・子どもと遊ぶ・風呂・寝かしつけバタバタ、疲労時間がない、自分の時間がない
21:00-22:00家事・片付け疲れている早く寝たいのに家事が残っている
22:00-23:00スマホをダラダラ見る罪悪感時間を無駄にしている気がする
23:00-就寝疲れた…明日も同じことの繰り返し

可視化して気づいたこと

  • 「焦り」「イライラ」「疲れている」という感情が圧倒的に多い
  • ハッピーポイント(良い体験)がほとんどない
  • スマホをダラダラ見る時間(22:00-23:00)に罪悪感
  • 「なんとなく」という言葉が多い=意図がない時間

【ステップ2】体験設計:どう改善するか?

CXの改善手法を自分の時間管理に応用しました。

CXの考え方を応用

CXの改善手法自分の時間管理への応用
ペインポイントの削減「焦り」「イライラ」を生む行動を減らす
ハッピーポイントの創出意図的に「良い体験」を設計する
体験の流れの最適化1日のリズムを整える

具体的な改善策

① 朝のペインポイント削減
  • 問題: 子どもの準備で焦る、イライラする
  • 改善策: 前日夜に準備を済ませる(服・かばん・朝食の下準備)
  • 結果: 朝の焦りが減り、子どもに優しく接せられる
② 始業時間のハッピーポイント創出
  • 問題: メールが溜まっていて憂鬱
  • 改善策①: 件名や相手によって重要度・緊急度はある程度分かるため、重要度・緊急度が高いメールのみ朝一は確認。残りのメールは、打合せの合間など作業する時間には足りない微妙な時間に消化する。
  • 改善策②: 前日終業時に「明日の優先タスク」を整理→朝一番で確認
  • 結果: 1日の見通しが立ち、スムーズに仕事開始
③ 昼食時間のハッピーポイント創出
  • 問題: なんとなく食べる、時間がもったいない気がする
  • 改善策: 昼食を「リフレッシュタイム」として設計
    • 録画しているお気に入りの番組を見ながら食べる
    • ベランダで外の空気を吸う or 軽く家の近くを散歩
  • 結果: 午後の仕事の集中力が上がる
④ 夜のペインポイント削減
  • 問題: 家事が残っていて早く寝られない
  • 改善策: 「完璧にやらない」ルールを設定
    • 子供のおもちゃが一部出しっぱなしでも良い
    • 食洗器に洗い終わったものを入れっぱなしでも良い
    • ドラム式洗濯機で乾燥まで終わったものを畳まなくても良い
  • 結果: 22時には自分の時間が確保できる
⑤ 夜のハッピーポイント創出
  • 問題: スマホをダラダラ見て罪悪感
  • 改善策: 「自分の時間」を意図的に設計
    • 読書30分
    • ブログ検討・執筆30分
    • 好きな動画を見る30分
    • 妻との会話を楽しむ60分 などなど
  • 結果: 罪悪感がなくなり、充実感が生まれる

【ステップ3】改善後の1日:体験設計された生活

改善後の1日(リモートワーク)

時間帯行動感情(目標)工夫したこと
5:00-6:00起床・朝活(勉強・ブログ執筆)集中前日の夜に準備をして集中する
6:00-7:00起床・子どもの準備穏やか、余裕前日夜に準備完了
7:00-8:00保育園送りリラックス子どもと会話を楽しむ
8:00-9:00始業準備スムーズ前日にタスクリスト作成
9:00-12:00午前の仕事集中会議は午後に集約
12:00-13:00昼食リフレッシュ好きな番組を見たり、散歩でリフレッシュ
13:00-18:00午後の仕事集中会議は午後に集約
18:00-19:00保育園お迎えホッとする子どもと会話を楽しむ
19:00-21:00夕食・子どもと遊ぶ・風呂・寝かしつけ楽しい完璧を求めない
21:00-22:00家事・片付け(最小限)効率的翌朝に回せるものは回すことで早く終わる日もある
22:00-23:00自分の時間(読書・ブログ)充実感意図的に「良い体験」を設計
23:00-就寝満足感明日も楽しみ

改善後の変化

改善後の1日は、同じ24時間なのに「体験の質」が全く違います。

  • 「焦り」「イライラ」が減り、「穏やか」「充実感」が増えた
  • ハッピーポイントが意図的に設計されている
  • 罪悪感がなくなり、自分の時間を楽しめている
  • 「なんとなく」が「意図的に」に変わった

2ヶ月続けて分かった3つの効果

① 時間の使い方が「見える化」された

Before: なんとなく忙しい

After: 具体的に何に時間を使っているかが分かる

可視化することで、ペインポイントが明確になり、改善策を考えられるようになりました。

「なんとなく忙しい」は、実は「何に時間を使っているか分かっていない」だけだったんです。

② 「完璧主義」から解放された

CXでは「顧客にとって重要な体験」に集中します。

自分の時間管理でも同じ考え方を応用:

  • 家事の完璧さより、子どもとの時間や自分の時間を優先
  • 「やらなくてもいいこと」を明確にする
  • 「80点でOK」のマインドセット

結果、心に余裕が生まれ、家族に優しくなれました。

③ 1日の満足度が劇的に上がった

Before: 「疲れた…」で1日が終わる

After: 「充実していた!」と思える日が増えた

意図的に「良い体験」を設計することで、同じ24時間の質が変わります。

特に、夜のスマホダラダラ時間を「自分の時間」として再設計したことで、罪悪感がなくなり、読書やブログ執筆に時間を使えるようになりました。

あなたもできる:自分の時間管理を体験設計する3ステップ

ステップ1:現状の可視化

やること

  1. 自分の1日を時間帯ごとに書き出す
  2. 各時間帯の「行動」「感情」「ペインポイント」を記入
  3. 表やマップで可視化する

ポイント

  • 正直に書く(理想ではなく、現実を)
  • 感情は具体的に(「焦り」「イライラ」「疲れている」など)
  • 1週間分やると、パターンが見えてくる
    (紹介したのは私の生活の中の1パターンです。)

ステップ2:改善ポイントの特定

やること

  1. ペインポイント(ストレスを感じる時間)をリストアップ
  2. ハッピーポイント(充実感を感じる時間)が少ない時間帯を特定
  3. 優先順位をつける(何から改善するか?)

ポイント

  • すべてを一度に変えようとしない
  • 1つずつ改善していく
  • 効果が大きそうなものから着手

ステップ3:体験の再設計

やること

  1. ペインポイントを減らす工夫を考える
  2. ハッピーポイントを意図的に創出する
  3. 1週間試してみて、振り返る

ポイント

  • 「完璧」を求めない(80点でOK)
  • 小さな変化から始める
  • うまくいかなかったら、また設計し直せばいい

★総合評価:体験設計の時間管理術

評価項目評価コメント
時間の見える化★★★★★ペインポイントが明確になり、改善しやすい。「なんとなく忙しい」の正体が分かる
実践の難易度★★★★☆最初の可視化に1時間かかるが、効果は大きい。テンプレートを使えば簡単
1日の満足度向上★★★★★意図的に「良い体験」を設計できる。罪悪感が減り、充実感が増えた
継続のしやすさ★★★★☆週1回の振り返りで軌道修正できる。習慣化すれば自然に続く
家族への影響★★★★★心に余裕が生まれ、家族に優しくなれた。子どもとの時間も増えた
応用範囲の広さ★★★★★仕事の時間管理、趣味の時間確保、健康管理など、あらゆる場面で応用可能

総合評価:★★★★☆(4.7/5.0)

時間管理に悩む全ての人におすすめ。CXの考え方が日常生活に活きる。

まとめ:「なんとなく忙しい」から「充実した1日」へ

顧客体験設計の考え方を自分の時間管理に応用してから、同じ24時間なのに「体験の質」が全く変わりました。

この記事のポイント

  1. 自分の1日を「体験」として可視化する
    • 行動・感情・ペインポイントを時系列で整理
  2. ペインポイント(ストレス)を減らす
    • 焦り・イライラを生む行動を特定して改善
  3. ハッピーポイント(充実感)を意図的に創出する
    • リフレッシュタイム、自分の時間を設計
  4. 「完璧主義」から解放される
    • 80点でOK、重要なことに集中

「なんとなく忙しい」は、可視化することで「具体的な改善ポイント」に変わります。

あなたの1日、こんな症状ありませんか

  • ✅ 朝起きた時から焦っている
  • ✅ 1日の終わりに「何やったっけ?」となる
  • ✅ 夜にスマホをダラダラ見て罪悪感
  • ✅ 「忙しい」が口癖になっている
  • ✅ 自分の時間がまったく取れない

1つでも当てはまる方は、ぜひこの記事の方法を試してみてください。

一緒に、自分の1日を「体験設計」していきましょう!


カイゼンパパのプロフィール

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