「探し絵本って、子どもの成長に合わせてどう発展させればいいの?」
半年前、娘がきんぎょがにげたに夢中になっていた頃の私の疑問です。しかし今では、「探す楽しさを段階的に発展させる道筋」が明確に見えています。
2歳の娘は、しなぷしゅからアンパンマンへと徐々に好きなキャラクターが変化し、それに合わせて「探し絵本」もアンパンマンを選びました。
今回は、きんぎょがにげたで培った「探す力」を発展させるため導入した「アンパンマンをさがせ Red」の詳細レビューをお届けします。2歳での高難易度版挑戦は正解だったのか、率直な感想をお伝えします。
アンパンマンをさがせ Redの基本情報
製品概要

- 商品名: アンパンマンをさがせ!Red
- 出版社: フレーベル館
- 価格: 約1,200円
- 対象年齢: 3歳〜
- ページ数: 25ページ
- サイズ: 縦21cm × 横29.6cm
シリーズ構成と特徴
アンパンマンをさがせシリーズには大きく2つのタイプがあります:
通常版(1・2・3)
- 難易度: ★★☆☆☆
- 内容: シンプルなキャラクター探し中心
- 特徴: 見やすく探しやすい構成
高難易度版(Red・Blue・Green)
- 難易度: ★★★★☆
- 内容: キャラ探し+間違い探し+持ち物探し
- 特徴: 情報量が多く、大人も楽しめる複雑さ
なぜRedを選んだか
娘の好みがしなぷしゅからアンパンマンに変わってきたタイミングで、アンパンマン関連の絵本を探していました。
きんぎょがにげたで「探す楽しさ」を十分に味わっていた娘に、次のステップとして少し挑戦的な内容を与えたいと考え、あえて高難易度版のRedを選択しました。
こんな人におすすめ
✅ こんなご家庭におすすめ
・きんぎょがにげたなどの探し絵本で遊んだ経験がある
・アンパンマン好きの2〜3歳児がいる
・探し絵本で段階的にステップアップしたい
・長期間楽しめる絵本を求めている
・親子で一緒に集中して遊びたい
❌ こんな場合は通常版がおすすめ
・初めての探し絵本として使いたい
・シンプルで分かりやすい内容を希望
・3歳未満でアンパンマンにそれほど興味がない
2歳7ヶ月娘との実体験レポート
使用期間・頻度
- 購入時期: 2025年7月(娘2歳6ヶ月)
- 使用期間: 約2ヶ月間
- 頻度: 週2-3回、1回あたり10-15分
- 主な使用場面: お風呂前の時間、外出先での待ち時間
最初の反応と変化
購入直後
表紙での発見遊びが中心でした。
「アンパンマンいた!」「ばいきんまんはどこ?」「しょくぱんまんいる!」
表紙だけで10分以上遊べることに驚きました。多数のキャラクターが配置された表紙は、それだけで十分な「探し遊び」になっていたのです。
1ヶ月後の変化
中身のページにも興味を示すようになり、簡単なキャラクター探しなら一人でできるように。ただし、「同じ格好をした〜を探せ」というような複雑な指示はまだ理解できません。
「アンパンマンはどこかな?」というシンプルな問いかけで、基本キャラクターを探すことに集中しています。
現在(2歳8ヶ月)
ページをめくりながら自分なりのルールで楽しんでいます。例えば:
- 好きなキャラクターを見つけて指差し
- 「○○!」と名前を言う
- 親に「××はどこ?」と質問してくる
きんぎょがにげたとの比較効果
共通する楽しさ
- 「見つけた!」の達成感
- 集中して観察する習慣
- 親子でのやり取りの楽しさ
発展的な要素
- キャラクターの多様性: きんぎょ1匹→多数のアンパンマンキャラ
- 情報量の増加: シンプル→複雑な背景
- 語彙の拡大: キャラクター名の習得
2歳での高難易度版使用について
良かった点
- 長期間楽しめる設計: 成長に合わせて楽しみ方が変化
- アンパンマン愛の深化: 多数のキャラクターとの出会い
- 観察力の向上: より細かい部分まで見る習慣
課題・注意点
- 複雑すぎる部分: 間違い探しはまだ早い
- 集中時間の限界: 長時間は疲れてしまう
- 親のサポート必要: 一人では全てを楽しめない
探し絵本の発展的活用法
ステップ1:基礎づくり(1〜2歳)
推奨絵本: きんぎょがにげた
- 1つのものを探す基本スキル
- 集中力の基礎形成
- 「探す楽しさ」の体験
ステップ2:発展期(2〜3歳)
推奨絵本: アンパンマンをさがせ(通常版または高難易度版)
- 複数キャラクターの識別
- より複雑な背景での探索
- 語彙力の拡大
ステップ3:応用期(3歳〜)
今後の展望:
- 間違い探しへの挑戦
- ウォーリーを探せなど更なる高難易度本
- 自作の探し絵遊び
知育効果の実感
観察力の向上
きんぎょがにげたで培った「じっくり見る力」が、より複雑な絵でも発揮されるように。細かい部分まで注意深く見る習慣が身についています。
集中力の持続
毎回10-15分間、集中して取り組めています。
コミュニケーション能力
「ママ、○○はどこ?」「ママ、居た!」など、発見を共有する喜びを通じて、コミュニケーション機会が増加しました。
他の選択肢との比較
通常版(1・2・3)との比較
項目 | 通常版 | Red(高難易度版) |
---|---|---|
対象年齢 | 2-3歳 | 3歳〜(ただし2歳でも部分的に楽しめる) |
難易度 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
長期活用 | 1年程度 | 2-3年程度 |
親の関与 | 少なめ | 多め |
価格対効果 | ○ | ◎ |
他の探し絵本との比較
- ウォーリーを探せ: まだ早すぎる(4歳〜推奨)
- ミッケ!: 写真ベースで違う楽しさ(3歳〜推奨)
- どこ?: シンプルでRedと通常版の中間的位置
★総合評価
評価項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
2歳での適性 | ★★★★☆ | 部分的に楽しめ、成長に合わせて活用範囲拡大 |
探し絵本としての発展性 | ★★★★★ | きんぎょがにげたからの自然なステップアップ |
知育効果 | ★★★★★ | 観察力・集中力・語彙力の総合的向上 |
コストパフォーマンス | ★★★★★ | 880円で2-3年楽しめる長期投資 |
アンパンマン愛深化 | ★★★★★ | キャラクター愛がより深まる |
親子コミュニケーション | ★★★★☆ | 一緒に楽しむ時間と話題が増加 |
総合評価: ★★★★☆(4.7/5.0)
2歳での高難易度版挑戦は「早すぎる」ではなく「先行投資」として非常に有効でした。
まとめ
アンパンマンをさがせRedは、探し絵本の発展的活用において理想的な「次のステップ」となる絵本です。
きんぎょがにげたで培った「探す楽しさ」を基礎として、より複雑で長期間楽しめる内容に挑戦できます。2歳での導入は決して早すぎることはなく、むしろ子どもの成長に合わせて楽しみ方が変化していく「成長する絵本」として機能しています。
特に、アンパンマン好きの子どもにとっては、好きなキャラクターとの「宝探し」として、自然に集中力と観察力を育むことができる優れた知育絵本だと実感しています。
約1,200円という価格で2-3年にわたって活用できることを考えると、コストパフォーマンスも申し分ありません。
一緒に、子どもの「探す力」を段階的に育てていきましょう!
コメント