「68万円のPC、支えが必要だったなんて…」
RTX5090搭載のハイエンドゲーミングPCを購入し、満足感に浸っていた私。しかし、PCの設定方法を調べている時に偶然見つけた「グラボステー」という存在に衝撃を受けました。
最新のハイエンドグラフィックボードは重量が1kgを超え、その重みでマザーボードやグラボ自体が故障するリスクがあるという事実。68万円という高額投資を保護するため、すぐに調査を開始しました。
ITコンサルとして効率と投資対効果を重視する私が、なぜ千円のグラボステーを「必須アイテム」と考えるに至ったのか。今回は、nkomax製グラボステーの使用レビューと、ハイエンドグラボユーザーが知っておくべき重要な情報をお伝えします。
基本情報・商品概要

商品詳細
商品名: nkomax GPUサポート、グラフィックカードサポート、ビデオカードたるみ防止ブラケット、GPUスタンド(Sサイズ)
価格: 約1,000円(購入時期により変動)
サイズ: Sサイズ(高さ調整可能)
材質: アルミニウム合金
重量: 約200g
取り付け方式: マグネット式底面
対応: ほぼ全てのグラフィックボード
こんな人におすすめ
✅ RTX4090/5090などハイエンドグラボを使用している
✅ 3連ファンの大型グラボを搭載している
✅ 重量1kg以上のグラボを使用している
✅ 高額なPC投資を長期間保護したい
✅ グラボのたわみが気になっている
グラボステーとは?存在を知らなかった私
PC購入後に知った衝撃の事実
68万円のRTX5090搭載PCを購入し、セットアップも完了。満足感に浸りながら、さらなる最適化のためにPCスペックや周辺情報を調べていた時のことです。
「グラボ 初期設定」で検索していると、関連キーワードとして「グラボステー」「VGAサポート」という見慣れない言葉が。
「グラボに支えが必要?何それ?」
この瞬間まで、グラフィックボードを支える専用のアイテムが存在することすら知りませんでした。
グラボステー(GPUサポート)とは
正式名称の多様性
- グラボステー
- VGAサポートステイ
- GPUサポート
- ビデオカードホルダー
- グラフィックカードサポート
呼び方は様々ですが、すべて同じものを指しています。
役割:重量級グラフィックボードを支える
グラボステーは、重いグラフィックボードを下から支え、マザーボードのPCIeスロットへの負荷を軽減するためのサポートツールです。
なぜグラボステーが必要なのか
ハイエンドグラボの重量問題
最近のグラフィックボードの重量化
| 世代 | 代表的なモデル | 重量の傾向 |
|---|---|---|
| RTX2000シリーズ | RTX2080Ti | 約1.1〜1.4kg |
| RTX3000シリーズ | RTX3090 | 約1.5〜2.0kg |
| RTX4000シリーズ | RTX4090 | 約2.0〜2.5kg |
| RTX5000シリーズ | RTX5090 | 約2.2〜2.8kg |
性能向上と引き換えの重量増加
グラフィックボードの性能向上に伴い:
- 大型のGPUクーラー(3連ファンが標準)
- 分厚いバックプレート
- 強化された電源供給回路
これらにより、最新ハイエンドグラボは1kg超、場合によっては2kg以上の重量になっています。
グラボの「たわみ」とは何か
物理的な下垂現象
グラフィックボードは、マザーボードのPCIeスロットとケース背面の2点で固定されています。しかし、1kg以上の重量があると、ボードの先端部分(ファン側)が重力に負けて徐々に下がっていく現象が発生します。
たわみの進行速度
- 軽いグラボ(500g以下):ほぼ問題なし
- 中量級(700〜1000g):1年以上で徐々に下がる
- 重量級(1kg以上):半年で1〜2mm下がる報告あり
- 超重量級(RTX4090/5090):数ヶ月で目視できるレベルのたわみ
たわみによる具体的なリスク
1. PCIeスロットへの過負荷
マザーボード側への影響
- PCIeスロットが変形
- はんだクラックの可能性
- 接触不良による動作不安定
2. グラフィックボード自体の破損
実際に発生した事例:RTX2080Ti故障多発
2023年頃、RTX2080Tiで「たわみによる故障」が多数報告されました:
- VRAM周辺のはんだクラックが原因
- 長期使用でのたわみが故障に直結
- 修理費用は数万円〜
この事例が、グラボステーの必要性を広く認知させるきっかけとなったそうです。
3. 輸送・地震時の衝撃リスク
日常では見落としがちなリスク
- PC移動時の振動
- 地震による揺れ
- 宅配便での輸送
グラボステーがあることで、これらの衝撃からもグラフィックボードを保護できます。
RTX5090での必要性
私のケース:ASUS RTX5090
調査の結果、RTX5090クラスのハイエンドグラボには、グラボステーがほぼ必須であることが分かりました。
判断基準:
- 重量:推定2.5kg前後
- ファン:3連ファン大型クーラー
- 長さ:30cm超の長大な基板
- 投資額:68万円のPC(グラボ単体でも20万円超)
「この投資を千円の対策で守らない理由がない」
即座にグラボステー購入を決断しました。
nkomax グラボステー 選択理由と購入
製品選択のプロセス
Amazonでの検索結果
「グラボステー」で検索すると、様々な製品が表示されます:
- 価格帯:1,000円〜5,000円
- デザイン:シンプルなものからRGB LED付きまで
- サイズ:S/M/Lなど複数サイズ展開
nkomaxを選んだ理由
1. シンプルなデザイン
LED不要の判断
RGB LED付きの製品も魅力的でしたが:
- 目的は「支えること」であり「光らせること」ではない
- シンプルな方が故障リスクが低い
- 価格も抑えられる
2. Sサイズで十分な高さ
私のPCケースの高さに対応できる調整範囲が必要でした。
3. 適正価格
約1,000円という価格は、機能に対して適正と判断しました。
4. レビュー評価
Amazonでの評価が高く、実際の使用者からの肯定的なフィードバックが多数ありました。
購入情報
購入時期: 2024年10月
購入価格: 約1,000円
購入場所: Amazon
実際の使用レビュー
開封・付属品
パッケージ内容:
- グラボステー本体(高さ調整式)
第一印象: しっかりとした金属製で、安っぽさは全くありません。アルミニウム合金の質感が良く、見た目にも高級感があります。
設置方法・難易度
設置手順:
- 高さの調整
- グラボの高さに合わせて支柱を調整
- ボルトを締めて固定
- 設置位置の決定
- グラボの先端部分(ファン側)の下に配置
- 底面のマグネットでケース底面に固定
- 微調整
- グラボが水平になるように高さを調整
- 持ち上げすぎず、優しく支える程度に
所要時間:約5〜10分
難易度:★☆☆☆☆(非常に簡単)
PC初心者でも問題なく設置できるレベルです。追加の工具も不要でした。
設置後の効果
1. 視覚的な安心感
Before: グラボが若干下向きに傾いているように見える(気のせいかもしれませんが)
After: 完全に水平、どっしりと安定している印象
2. 物理的な安定性
揺れテスト:
- ケースを軽く揺らしてみる
- グラボステーなし:グラボが僅かに揺れる
- グラボステーあり:揺れが明らかに少ない
3. 精神的な安心感
最も大きな効果
68万円という高額投資を、数千円の対策で保護できているという安心感。これは金額では測れない価値です。
良い点・メリット
1. 設置が非常に簡単
マグネット式の利点:
- ケースに穴を開ける必要なし
- 工具不要(高さ調整以外)
- 位置調整が自由
2. 見た目の違和感がない
シンプルなデザインの効果:
- PCケースの内部で目立たない
- 黒色でどんなケースにもマッチ
- RGB LEDがないため主張しない
3. しっかりした作り
品質の高さ:
- アルミニウム合金で軽量かつ頑丈
- ぐらつきなし
- 長期使用でも劣化しにくい
4. 高さ調整の幅が広い
Lサイズということもあり、様々な高さのグラボに対応できます。
5. 圧倒的なコストパフォーマンス
投資対効果の考察:
- グラボステー:約1,000円
- 保護する対象:RTX5090(単体20万円超)
- 故障時の修理費用:数万円〜
- 投資比率:1%未満で20万円以上の資産を保護
気になる点・デメリット
1. マグネットの強度
設置環境による制約:
- ケース底面が鉄製である必要がある
- アルミケースやプラスチックケースでは使えない
- 私のケースでは問題なく固定できましたが、購入前の確認が必要
2. LEDファンとの干渉可能性
ケース内配置の制約: ケース底面にファンがある場合、設置位置が制限される可能性があります。
3. 完璧な水平調整の難しさ
微調整の課題: 水平器がないと、完璧に水平かどうかの判断が難しい。ただし、多少の誤差は問題ありません。
重要なのは「持ち上げすぎないこと」。無理に持ち上げると、逆にグラボやマザーボードに不自然な力がかかります。
他のグラボステーとの比較
価格帯別の選択肢
| 価格帯 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 1,000円以下 | 簡易的な作り、プラスチック製も | ★★☆☆☆ |
| 1,000〜2,500円 | nkomaxなど、バランス良好 | ★★★★★ |
| 3,000〜5,000円 | RGB LED付き、高級感 | ★★★★☆ |
RGB LED付き製品との比較
RGB LED付きグラボステーの特徴:
- 見た目が華やか
- ゲーミングPCの雰囲気向上
- 価格は3,000円〜
私がシンプル版を選んだ理由:
- 目的は支えることであり、光らせることではない
- LEDは故障リスクが増える
- 価格を抑えられる
- PCケースが閉じていれば見えない
おすすめの選び方:
- 機能重視・コスパ重視 → nkomaxのようなシンプル版
- 見た目・雰囲気重視 → RGB LED付き
- ケースが透明でLED多用 → RGB LED付きも検討価値あり
★総合評価
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 必要性 | ★★★★★ | RTX5090クラスでは必須。高額投資の保護は絶対必要 |
| 設置の簡単さ | ★★★★★ | 5〜10分で完了。PC初心者でも問題なし |
| 効果の実感 | ★★★★☆ | 物理的安定性と精神的安心感を獲得 |
| デザイン | ★★★★☆ | シンプルで目立たない。RGB不要派には最適 |
| 品質・耐久性 | ★★★★★ | アルミ合金でしっかりした作り。長期使用も安心 |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ | 2,000円で20万円超の資産保護。圧倒的 |
総合評価:4.7/5.0
グラボステー選びのポイント
必要性の判断基準
以下に該当する方は必須:
- ✅ RTX4090/5090などの超ハイエンドグラボ使用
- ✅ 3連ファンの大型グラボ
- ✅ 重量1kg以上のグラボ
- ✅ 高額なPC投資を長期保護したい
検討をおすすめする方:
- △ RTX4070Ti Super以上のミドル〜ハイグラボ
- △ 2連ファンでも大型のグラボ
- △ PCを頻繁に移動する
不要な場合:
- ✗ エントリークラスの軽量グラボ(〜500g)
- ✗ ロープロファイルのグラボ
サイズの選び方
高さ調整範囲の確認:
- グラボの底面からケース底面までの距離を測る
- その範囲に対応したサイズを選択
- Sサイズ:〜10cm程度(私のケース)
- Mサイズ:10〜15cm程度
- Lサイズ:15cm〜
調整範囲が広いため、様々な環境に対応できます。
設置時の注意点
1. 水平維持が目的
重要な原則: グラボステーの目的は「持ち上げること」ではなく「水平を維持すること」です。
NGな設置:
- 持ち上げすぎ → マザーボードやグラボに不自然な力
- 低すぎ → 効果が薄い
適切な設置: グラボが自然に水平になる高さで、優しく支える
2. マグネット対応の確認
購入前に、自分のPCケース底面が鉄製かどうか確認しましょう。
3. ケーブルとの干渉
グラボの電源ケーブルやその他のケーブルと干渉しないよう、設置位置を調整します。
まとめ
この商品の最大の価値
nkomax グラボステーの最大の価値は、2,000円という低コストで、68万円のPC(特に20万円超のRTX5090)を長期的に保護できることです。
「高額投資の保険」として、これほどコストパフォーマンスの高い対策は他にありません。
個人的な体験総括
正直に言うと、グラボステーの存在を知るまで、「グラフィックボードが重すぎて壊れる」というリスクを全く認識していませんでした。
68万円という高額なPCを購入し、満足していた矢先に知ったこの情報。もし知らずに使い続けていたら、数年後に「たわみによる故障」に直面していた可能性があります。
1,000円の投資で得られた安心感は、金額以上の価値がありました。
強く推奨する方:
- RTX4090/5090などのハイエンドグラボユーザー
- 3連ファンの大型グラボユーザー
- 高額PC投資を長期保護したい方
- PC自作初心者(簡単に設置できる)
最後のアドバイス:
グラボステーは「後で買おう」と思っているうちに忘れがちなアイテムです。しかし、たわみは日々進行します。
特にRTX4090/5090クラスのハイエンドグラボを使用している方は、今すぐの設置を強くおすすめします。数千円の投資が、数十万円の資産を守ります。
フロンティアPC購入記事で紹介した68万円の投資を、わずか2,000円でしっかり保護できました。
一緒に、大切なPC資産を長く守っていきましょう!


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