「ヘッドホンに6万円?絶対にあり得ない」
1年10ヶ月前の私は、そう断言していました。しかし今では、ソニーのWH-1000XM5が手放せない存在となっています。コンサルとして1日数時間のオンライン会議をこなす生活で、このヘッドホンは私の働き方を劇的に変えました。
そして2025年5月、後継機WH-1000XM6が登場。後継機が出たことにより、WH-1000XM5の値段が下がり、現在の価格差は約2万円ありますが、果たしてどちらを選ぶべきなのでしょうか?
実際にWH-1000XM5を1年10ヶ月使い続け、後継機のWH-1000XM6に関しては、家電量販店での実機確認を行ってきたので、詳細にレビューしていきます。
WH-1000XM5を購入した理由とは
リモートワーク環境の課題
私がWH-1000XM5を購入した2024年1月、リモートワークでの音声環境に深刻な問題を抱えていました。
有線ヘッドホンでの不満:
- 長時間使用で耳が痛くなる
- 打合せ中にトイレや飲み物を取りに行けない
- 子供の雑音が会議相手に聞こえてしまう
- 家庭内の生活音でこちらの集中が削がれる
特に子供が生まれてからは、子供の泣き声や足音、おもちゃの音などが会議の妨げとなることが増えていました。
こんな人におすすめ
✅ WH-1000XM5がおすすめな人
- リモートワーク中心の働き方をしている
- 小さなお子さんがいる家庭で仕事をしている
- 長時間のオンライン会議が多い
- ワイヤレスでの自由度を重視したい
- 音楽鑑賞も高品質で楽しみたい
【基本情報】WH-1000XM5 vs WH-1000XM6 スペック比較

| 項目 | WH-1000XM5 | WH-1000XM6 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2022年5月27日 | 2025年5月30日 |
| 価格(2025年10月現在) | 約36,000円 | 59,400円 |
| 重量 | 約250g | 約260g |
| バッテリー持続時間 | 最大30時間(NC ON) | 最大30時間(NC ON) |
| 充電時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 |
| ノイズキャンセリング | QN1チップ(8マイク) | QN3チップ(12マイク) |
| 急速充電 | 3分充電で3時間再生 | 3分充電で3時間再生 |
1年10ヶ月使用レビュー:WH-1000XM5の実際の体験談
リモートワークでの実用性
会議での快適性が劇的向上
最も実感したのは、長時間会議での疲労軽減です。従来の有線ヘッドホンでは2時間も使うと耳が痛くなっていましたが、WH-1000XM5では連続4-5時間の使用でも全く問題ありません。
ソフトフィットレザーのイヤーパッドが耳を優しく包み込み、側圧も絶妙に調整されています。
ワイヤレスの自由度
会議中にトイレに行ったり、飲み物を取りに行ったりする際の自由度は想像以上でした。特に連続した打ち合わせの合間に、自分が発言しないタイミングでミュートにして席を立てるのは大きなメリットです。
子育て家庭での効果
ノイズキャンセリング性能
子供の足音や泣き声、おもちゃの音など、突発的な生活音をほぼ完全に遮断してくれます。また重要なのは、こちらの音も相手に届かないということ。マイクの指向性により、子供の雑音が会議相手に聞こえることがほぼなくなりました。
バッテリー性能の実態
週1回充電で十分
公称30時間のバッテリー持続時間ですが、実際の使用では本当に長持ちします。私の場合、オンライン会議では、気分によって会議用マイクスピーカーを使うこともあるため、純粋にヘッドホンだけでの使用時間は1日3-4時間程度。
それでも週1回充電するかどうかのレベルで、バッテリー残量を気にすることはほとんどありません。50%を切ったタイミングで充電している感覚です。
プライベート使用での満足度
Galaxy Z Fold7との連携
仕事以外では、スマートフォン(Galaxy Z Fold7)に接続して音楽やYouTubeを楽しんでいます。Bluetoothでのペアリングもスムーズで、音質も非常にクリアです。
持ち運びケースは未使用
付属のキャリングケースは高品質ですが、基本的に家でしか使わないため一度も使用していません。外出時は別途用意しているワイヤレスイヤホンを使用しており、完全に用途を分けています。
WH-1000XM6との比較検討:調査結果と実機確認
※注意:WH-1000XM6については、Web調査と家電量販店での実機確認による情報です
店頭での実機確認体験
家電量販店でWH-1000XM6を実際に試着してみました。装着感については、確かに側圧がXM5よりもしっかりしている印象を受けました。安定感は向上していますが、長時間使用での疲労感については実際に使ってみないと判断が難しいところです。
ノイズキャンセリング性能の進化
XM6の技術的進歩(調査結果より)
- QN1チップ(8マイク)→ QN3チップ(12マイク)
- より精密な環境音の分析が可能
- 中高域ノイズの除去性能が向上
実用面での推測 各種レビューを見る限り、XM5でも十分すぎるほどのノイズキャンセリング性能を持っているため、XM6との差を体感できるのは非常に細かいレベルのようです。リモートワーク用途では、XM5でも全く問題ないと考えられます。
音質の違い(各種レビューサイトより)
XM5の特徴(実体験)
- バランス型のサウンド
- クリアで聴きやすい音質
- 長時間聴いても疲れにくい
XM6の特徴(調査結果)
- より立体感のあるサウンド
- 低音域の表現力が向上
- 音楽鑑賞により特化した調整
店頭での短時間試聴では、確かに音の厚みが増している印象を受けましたが、長期使用での疲労感や実用性については判断できませんでした。
(正直、音の違いがしっかり分かる男ではないので、雰囲気ですがw)
どちらを選ぶべき?用途別推奨
💰 コスパ重視なら「WH-1000XM5」
こんな人におすすめ:
- リモートワーク中心の使用
- 約2万円の価格差を重視
- 現在の機能で十分満足できる
- 初めてのプレミアムヘッドホン購入
現在価格:約38,000円(2025年10月現在)
🔊 最新技術重視なら「WH-1000XM6」
こんな人におすすめ:
- 音楽鑑賞が主目的
- 最新のノイズキャンセリング技術を体験したい
- 価格よりも性能を重視
- 長期間使用を想定している
現在価格:59,400円
★総合評価
WH-1000XM5 総合評価(実体験ベース)
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 音質 | ★★★★☆ | バランス良く長時間聴いても疲れない |
| ノイズキャンセリング | ★★★★★ | リモートワークには十分すぎる性能 |
| 装着感 | ★★★★★ | 1年10ヶ月使用して一度も痛みなし |
| バッテリー持続性 | ★★★★★ | 週1回充電で済む驚異的な持続力 |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ | 現在の価格なら圧倒的にお得 |
| 総合満足度 | ★★★★★ | リモートワーカーには完璧なヘッドホン |
総合評価:★★★★★(5.0/5.0)
WH-1000XM6 推定評価(調査・試聴ベース)
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 音質 | ★★★★★ | 短時間試聴でも厚みのあるサウンドを確認 |
| ノイズキャンセリング | ★★★★★ | 12マイクによる技術的な進化 |
| 装着感 | ★★★★☆ | 側圧強めで長時間使用は要検証 |
| バッテリー持続性 | ★★★★★ | XM5と同様のスペック |
| コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 2万円の価格差がネック |
| 総合満足度 | ★★★★☆ | 音楽愛好家向けだが汎用性でXM5優勢 |
推定評価:★★★★☆(4.3/5.0) ※実際の長期使用体験がないため、あくまで推定評価です
まとめ:リモートワーカーの視点から
WH-1000XM5の最大の価値
1年10ヶ月使用して断言できるのは、WH-1000XM5はリモートワーカーにとって最強のツールだということです。単なるヘッドホンを超えて、働き方の質を根本的に変えてくれました。
特に子育て世代のリモートワーカーにとって、ノイズキャンセリング機能は生産性向上に直結します。投資対効果を考えれば、現在の38,000円という価格は破格と言えるでしょう。
個人的な体験総括
購入前は「6万円のヘッドホンなんて」と思っていましたが、今では毎日の業務に欠かせない存在です。
特に:
- 会議の集中度が格段に向上
- 長時間作業での疲労が大幅に軽減
- 家族の生活音に左右されない安定した働く環境を確保
これらの価値は、金額以上のものがあります。
購入を検討している方へのアドバイス
迷っているなら「WH-1000XM5」を強く推奨します。現在の価格(約38,000円)であれば、XM6との性能差を考慮しても圧倒的にコストパフォーマンスが優秀です。
調査と短時間の店頭体験では、XM6の音楽面での進化は確認できましたが、リモートワーク用途であればXM5で十分以上の満足が得られるはずです。
もし音楽鑑賞に特にこだわりがあり、予算に余裕があるならXM6を選択。それ以外の用途、特にリモートワークがメインならXM5で間違いありません。
一緒に快適なリモートワーク環境を整えていきましょう!


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